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結果速報2007年
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「地域ブランド調査2007」結果速報

市区町村の魅力度ランキング、札幌市が2年連続首位
京都市が2位に急浮上。震災の輪島市が魅力度最上昇、産品購入意欲1位は夕張市

 株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、社長:田中章雄)では、2007年7月に国内1000の市区町村を対象にした認知度や魅力度、イメージなど全63項目からなる「地域ブランド調査2007」を実施し、全国の消費者3万1169人から回答を得ました。

■魅力度ランキング(1〜20位)

順位 市区町村 都道府県 魅力度
1 (1) 札幌市 北海道 61.1
2 (5) 京都市 京都府 60.0
3 (3) 横浜市 神奈川県 55.5
4 (3) 函館市 北海道 54.7
5 (7) 小樽市 北海道 50.7
6 (2) 神戸市 兵庫県 50.2
7 (8) 鎌倉市 神奈川県 49.8
8 (6) 富良野市 北海道 44.3
9 (12) 金沢市 石川県 40.8
10   軽井沢町 長野県 38.3
11 (9) 那覇市 沖縄県 38.1
12 (16) 仙台市 宮城県 37.9
13 (17) 奈良市 奈良県 36.8
14 (14) 福岡市 福岡県 36.7
15 (22) 名古屋市 愛知県 34.9
16 (11) 長崎市 長崎県 34.6
17 (19) 倉敷市 岡山県 34.0
18 (13) 別府市 大分県 33.8
19   渋谷区 東京都 32.4
20 (10) 沖縄市 沖縄県 32.2

( )内は昨年調査の順位。ただし空白は昨年調査対象外

 その結果、全国で最も魅力的な市区町村は昨年に引き続き札幌市(61.1点)となりました。2位は京都市(60.0点)で、昨年の5位より急上昇。3位は横浜市で55.5点(昨年3位)、4位は函館市で54.7点(同3位)、5位は小樽市で50.7点(同7位)となりました(点数は100点満点。昨年は2006年8月に実施)。今回新たに調査対象となった東京23区の中で最も評価が高かったのは渋谷区で19位にランクインしました。同じく町村(全国約1000ある町村のうち地域ブランドなどの地域活性化に熱心な195町村を今年調査対象に加えました)の中では、軽井沢町が10位となりました(右下のランキングを参照)。

 また、前年よりもっとも魅力度が上昇したのは、今年3月に大地震に見舞われた輪島市で、昨年65位から今年は24位へ。「とても魅力的」と答えた人が昨年の6.3%から今年は11.8%と倍増しています。また、今年3月に財政再建団体に認定された夕張市は魅力度の順位が大幅に下降。認知度は急上昇したものの、「とても魅力的」が昨年2.7%から今回は1.7%と減少したうえ、「全く魅力的でない」が昨年6.0%から17.1%へと急増しているのが原因です。半面、産品購入意欲は全国1位となりました。

<調査概要>
 「地域ブランド調査2007」は、市区町村のブランド力を“見える化”し、地域ブランド戦略の指標として活用できるようにブランド総合研究所が昨年から実施している調査で、今回が第2回目になります。
 調査対象は全782市(2007年6月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な195の町村を加えた計1000の市区町村です。
 各市区町村に対して認知度、魅力度、情報接触度、イメージ(「歴史・文化のまち」など13項目)、情報入手経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、観光意欲、居住意欲、産品購入意欲、地域資源への評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など15項目)など全63項目について、インターネットを使い、全国から3万1169人の回答を集めて実施しました。
 1人の回答者に20市区町村について答えてもらったため、市区町村ごとの回答者数は平均で623人。また、集計に当たっては年齢、居住地、性別を基準に実際の人口の縮図となるように再算出(ウエイトバック)しました。

■魅力度ランキング(1〜20位)

順位 市区町村 都道府県 魅力度
1 (1) 札幌市 北海道 61.1
2 (5) 京都市 京都府 60.0
3 (3) 横浜市 神奈川県 55.5
4 (3) 函館市 北海道 54.7
5 (7) 小樽市 北海道 50.7
6 (2) 神戸市 兵庫県 50.2
7 (8) 鎌倉市 神奈川県 49.8
8 (6) 富良野市 北海道 44.3
9 (12) 金沢市 石川県 40.8
10   軽井沢町 長野県 38.3
11 (9) 那覇市 沖縄県 38.1
12 (16) 仙台市 宮城県 37.9
13 (17) 奈良市 奈良県 36.8
14 (14) 福岡市 福岡県 36.7
15 (22) 名古屋市 愛知県 34.9
16 (11) 長崎市 長崎県 34.6
17 (19) 倉敷市 岡山県 34.0
18 (13) 別府市 大分県 33.8
19   渋谷区 東京都 32.4
20 (10) 沖縄市 沖縄県 32.2

( )内は昨年調査の順位。ただし空白は昨年調査対象外

<背景と目的>
 平成の大合併による新たな市の誕生等を背景に、「地域のかたち」がみえにくくなっています。地域のブランド力を消費者視点で“見える化”することは、地域ブランド戦略に取り組む上で、消費者からどのような評価をされており、またどのように地域の魅力が伝わっているか(いないか)を判断する上で非常に重要なのです。また、数年前よりはじまっている「JAPANブランド育成支援事業」や「小規模事業者新事業全国展開支援事業」、地域団体商標などをはじめとする地域ブランド確立への取り組みが、どのような市への評価につながったかを分析することが可能です(昨年も調査対象だった市に限る)。
 本リリースではその調査結果の一部を「魅力度ランキング」として公表するもので、1000市の全63項目のデータをまとめた「総合報告書」を8月末に発売(税込み68,000円)します。また、希望する市区町村のすべての結果を表やグラフでご提供するほか、回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)を分析した「個別報告書」を作成したセットもご提供します(総合報告書とのセットで税込98,000円)。

<調査結果のポイント>
■札幌市が2年連続で「最も魅力的な市」に

 札幌市は「とても魅力的」と答えた人が36.4(昨年34.5)%と、昨年の調査結果を上回りました。また、「やや魅力的」が49.4(同52.1)%で、合計では約8割を超える人が魅力を感じているという結果になり、魅力度(「全く魅力的でない」などの回答を含めて算出)は61.1(同60.5)点で全国トップに。これは昨年に引き続き2年連続での栄誉です。なお、同市は観光意欲度でも全国1位で、市のイメージ分析からは地域資源の中で「自然資源」と「モノ資源」(いずれも全国一)が豊富な「観光・レジャーのまち」としての評価が高いという結果になりました。

■京都市が急伸し2位に。神戸市は6位に後退
 昨年の調査では魅力度ランキング5位だった京都市は「とても魅力的」が44.2(同38.3)%と昨年より大幅に増加するなどによって、魅力度が60.0(同56.3)点と高まり、2位へと急上昇しました。同市へ観光に「ぜひ行ってみたい」と答えた人は48.6%で、これは昨年の41.8%より大幅に増えています。また、同市は「歴史資源」と「サービス資源」への評価が、いずれも1000市区町村の中で最も高いのが特徴です。  一方で、昨年は2位だった神戸市は、今年は6位とランクを落としました。「とても魅力的」が29.0%と昨年の38.3%より大幅に低下したことが原因です。観光に「ぜひ行ってみたい」は36.4%と昨年(34.3%)より上昇していますが、「ぜひ住みたい」は7.7%と昨年(12.0%)より低下しています。

■大地震で揺れた輪島市が急上昇。産品購入意欲も全国トップ
 昨年の結果より大幅に上昇したのは、3月の大地震で大きな被害を受けた石川県の輪島市。「とても魅力的」という答えが増えたほか、観光に「ぜひ行ってみたい」と答えた人が24.4%と、昨年の9.1%から大幅に上昇しています。また、同市は輪島塗などの産品(食品を除く)を購入したいと答えた人が23.2%おり、これは1000市区町村の中で最も高くなりました。

■食品購入意欲は全国トップは夕張市。知名度は上昇したが、居住意欲は低迷
 今年3月に財政再建団体に認定された夕張市の情報をこの1年間で「何度も見聞きした」人が73.9%を占めるなど情報接触度は1000市の中でトップとなりました。ところが、認知度は急上昇したものの、「とても魅力的」が昨年2.7%から今年は1.7%と低下するなど、魅力度は11.7点から9.5点へと低下しています。特に「ぜひ住みたい」が1人もいなかったうえ、70.9%が「あまり住みたくない」と答えるなど、居住面での評価が極めて低くなっています。その一方で57.5%の人が「夕張メロン」の購入意欲を示すなど、食品購入意欲は1000市区町村の中で最も高くなりました。

■「学術・芸術のまち」は京都市、「観光・レジャーのまち」は札幌市
 今回の調査では市区町村のイメージについての設問も加えています。「学術・芸術のまち」のイメージが最も強いのは京都市(30.5%)で、次いで宝塚市、つくば市となりました。「観光・レジャーのまち」では札幌市(81.1%)、函館市、小樽市の北海道の3市が上位を独占。「IT・先端技術のまち」ではつくばみらい市(29.5%)が最も高く、次いで豊田市、日立市など企業城下町が上位にランクインしています。「環境にやさしいまち」では富良野市(21.7%)が最も高く、四万十町、軽井沢町とリゾート地が上位に。「住民参加のまち」では夕張市(16.7%)がトップのほか、岸和田市、杉並区が上位となりました。また「教育・子育てのまち」では文京区(11.8%)、八王子市、国立市の東京勢が上位を独占しています。

■北海道・東北エリア     ■関東エリア    
地域順位 市区町村 都道府県 魅力度   地域順位 市区町村 都道府県 魅力度
1 (1) 札幌市 北海道 61.1   1 (1) 横浜市 神奈川県 55.5
2 (2) 函館市 北海道 54.7   2 (2) 鎌倉市 神奈川県 49.8
3 (4) 小樽市 北海道 50.7   3   渋谷区 東京都 32.4
4 (3) 富良野市 北海道 44.3   4 (4) 日光市 栃木県 32.1
5 (5) 仙台市 宮城県 37.9   5   新宿区 東京都 31.4
6 (17) 会津若松市 福島県 29.1   6 (3) 浦安市 千葉県 29.2
7 (9) 釧路市 北海道 28.2   7   箱根町 神奈川県 29.1
8 (6) 旭川市 北海道 26.5   8   世田谷区 東京都 27.9
9 (7) 登別市 北海道 24.4   9   品川区 東京都 26.7
10 (14) 弘前市 青森県 22.5   10 (6) 横須賀市 神奈川県 26.0
                   
■中部エリア       ■近畿エリア    
地域順位 市区町村 都道府県 魅力度   地域順位 市区町村 都道府県 魅力度
1 (1) 金沢市 石川県 40.8   1 (2) 京都市 京都府 60.0
2   軽井沢町 長野県 38.3   2 (1) 神戸市 兵庫県 50.2
3 (2) 名古屋市 愛知県 34.9   3 (4) 奈良市 奈良県 36.8
4 (9) 飛騨市 岐阜県 30.4   4 (3) 大阪市 大阪府 29.1
5 (14) 輪島市 石川県 30.0   5 (7) 芦屋市 兵庫県 27.5
6 (8) 伊豆市 静岡県 29.5   6 (5) 姫路市 兵庫県 27.4
7 (3) 熱海市 静岡県 25.2   7 (6) 宝塚市 兵庫県 26.8
8 (12) 浜松市 静岡県 24.2   8 (8) 伊勢市 三重県 23.2
9 (4) 高山市 岐阜県 22.6   9 (15) 宇治市 京都府 19.6
9 (7) 長野市 長野県 22.6   10 (19) 明石市 兵庫県 18.5
                   
■中国・四国エリア       ■九州・沖縄エリア    
地域順位 市区町村 都道府県 魅力度   地域順位 市区町村 都道府県 魅力度
1 (1) 倉敷市 岡山県 34.0   1 (1) 那覇市 沖縄県 38.1
2 (2) 尾道市 広島県 28.4   2 (5) 福岡市 福岡県 36.7
3 (6) 下関市 山口県 23.8   3 (3) 長崎市 長崎県 34.6
4 (9) 岡山市 岡山県 23.3   4 (4) 別府市 大分県 33.8
5 (4) 出雲市 島根県 23.0   5 (2) 沖縄市 沖縄県 32.2
6 (5) 広島市 広島県 22.5   6 (6) 宮古島市 沖縄県 21.1
7 (13) 松江市 島根県 21.0   7 (12) 名護市 沖縄県 20.9
8 (3) 萩市 山口県 20.8   8 (13) 鹿児島市 鹿児島県 20.8
9 (11) 松山市 愛媛県 19.7   9 (8) 奄美市 鹿児島県 20.5
10 (7) 高知市 高知県 18.5   10 (10) 熊本市 熊本県 19.3

( )内は昨年調査の順位。ただし空白は昨年調査対象外

 
■主要な評価項目の上位ランキング    
  1位 2位 3位
認知度 京都市 名古屋市 新宿区
魅力度 札幌市 京都市 横浜市
情報接触度 夕張市 札幌市 横浜市
居住意欲 横浜市 鎌倉市 神戸市
観光意欲 札幌市 函館市 京都市
訪問率 新宿区 横浜市 京都市
産品購入意欲(食品) 夕張市 札幌市 仙台市
産品購入意欲(非食品) 輪島市 伊万里市 京都市
     
■市のイメージ項目の上位ランキング    
  1位 2位 3位
歴史・文化のまち 京都市 鎌倉市 奈良市
学術・芸術のまち 京都市 宝塚市 つくば市
観光・レジャーのまち 札幌市 函館市 小樽市
環境にやさしいまち 富良野市 四万十町 軽井沢町
デザインやセンスの良いまち 横浜市 神戸市 渋谷区
教育・子育てのまち 文京区 八王子市 国立市
住民参加のまち 夕張市 岸和田市 杉並区
IT・先端技術のまち つくばみらい市 豊田市 日立市
 

<調査の概要>

調査名称 地域ブランド調査2007
調査方法 インターネット調査
回答者 10代〜60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した
有効回答数 3万1169人(一人の回答者は20の市区町村について回答。したがって、市区町村ごとの回答者数は平均で623人) 
調査対象 全国1000の市区町村(全782市+東京23区+195町村)
※調査対象一覧(別紙)をご参照ください
調査主体 ブランド総合研究所
調査期間 2007年6月28日〜7月4日

<結果発表会の開催>
「地域ブランド調査2007」の概要やランキングの発表、結果分析などを行う発表会を、下記の要領で実施します。ここでは調査結果の報告をするほか、評価の高かった札幌市および伸びが最も大きかった輪島市の表彰を行います(梶文秋輪島市長が出席予定)。また、特別講演として、「地域ブランド上昇地域の取り組み研究」と題して、弊社社長の田中が魅力度などの高かった地域の具体的な取り組みを紹介します。

・ 日 時 2007年8月24日(金)14:00〜16:30(開場は13:30)
・ 会 場 都道府県会館(東京・千代田区)の1階大会議室
・ 参加費 1名様8000円
     (ただし報告書お申し込み者(8/20まで)は1名様を無料ご招待)
・ 内 容 「地域ブランド調査2007」の調査結果発表、 表彰式
  特別講演「地域ブランド上昇地域の取り組み研究」  など
・ 定 員 150名 (先着順、申込締切は8月20日)
※ 報道関係者のご招待状を用意しておりますので、お問い合わせください。

<調査報告書の販売>
ブランド総合研究所では、本調査の分析データをまとめた報告書の購入申込受け付けを開始いたしました。報告書は目的別に、
 *「総合報告書」 価格68,000円(税込) ※結果の一覧(P200程度)
 *「個別報告書」 価格38,000円(税込) ※該当市区町村の詳細(P10程度)
 *「総合報告+個別報告書」 価格 98,000円(税込) ※上記2種のセット
 *「県パック」 価格 98,000円(税込) ※総合報告書+県内市町村の結果一覧
 *「電子データ(CD-ROM)」 価格 98,000円(税込) ※総合報告書のCD-ROM版
 *「完全データパック」 価格 398,000円(税込) ※総合報告書+個別報告書のCD-ROM版(全1000市区町村の完全データ) などがあります。

 

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